便秘・下痢

あなたの便秘の原因は何?全部チェックしてみよう

便排出障害とは

べんぴ先生

便排出障害は大きく2つに分けられる。「器質性」便排出障害と「機能性」便排出障害や。

 

ガンコちゃん

器質性とか機能性っていうのはどう意味ですか?

 

べんぴ先生

器質性っていうのは簡単に言うと形の問題や。機能性っていうのは動きの問題や。

器質性と機能性

器質性=形の問題

機能性=動きの問題

ガンコちゃん

腸の形と動きか・・・なんかわかりやすいですやん。今日は冴えてますね、せんせ!

べんぴ先生

褒めても何もでえへんで〜

ガンコちゃん

さ、次にいきましょ!

べんぴ先生

よっしゃ。具体的にどんな疾患があるのか見ていこか。まずは器質性便排出障害からや。

 

器質性便排出障害

・直腸瘤

・直腸粘膜脱、直腸重責、直腸脱

・巨大直腸

・小腸瘤

・S状結腸瘤

 

ガンコちゃん

結構いろいろあるんですね。

べんぴ先生

ふむ。全部を覚える必要はないが、こんな病気があるよということは知っておいても良いやろな。身体診察でもある程度までこれらの病気を疑うことはできるが、さっきもも出てきたデフィコグラフィー(排便造影検査)という検査が必要になってくる。

 

デフィコグラフィーは覚えておいて損はない言葉やで。

ガンコちゃん

どんな検査なんですか?

 

べんぴ先生

簡単にいうと擬似便と言われる偽物の便を造影剤と米ぬかとかを混ぜて作るんや。次に直腸バルーンカテーテルというものを肛門から入れて、直腸に流し込むんや。そのあと実際に擬似便を気張って出してもらう。その時の直腸の動きをリアルタイムにレントゲンで見ながら録画したり撮影したりするんや。色んな意見があるかもしれへんけど、僕はこの検査はかなり重要やと思ってる。

 

ガンコちゃん

何や、ようわかりませんけどみんなの前で気張るってむちゃくちゃ恥ずかしいです。

 

べんぴ先生

うむ。その気持ちは医療者側も十分理解している。そやからな、その時は部屋のカーテンを閉めきったり色々工夫するんや。そもそも便秘とか下痢とかは結構デリケートな内容やからな。特に女性にとっては、な。できる限りストレスなく受けてもらおうと努力はしてるんや。

 

ストレスを何とか少なくするために、最大限の努力はしてるで。

 

ガンコちゃん

そりゃそうですよね。でも診断に必要なら仕方ないですね。

 

べんぴ先生

小腸瘤とかS状結腸瘤を診断するために造影剤を飲んでもらうこともあるで。まあ他にも色んな検査があるけどこれは大事な検査やから覚えといて損はない。

 

ガンコちゃん

わかりました。

 

べんぴ先生

それじゃあ、機能性便排出障害について見ていこう。

 

機能性便排出障害

①骨盤底筋協調運動障害

②怒責力不足

③直腸感覚低下

④直腸収縮力低下

 

 

ガンコちゃん

これまた難しい名前ばっかりですね。

 

べんぴ先生

まあ、病気の名前はだいたい難しいわ。つまりな、便を出すときにはうまく力が入っているところと力が抜けているところが必要なんや。

腹筋には力が入って腹圧がかかっていて、肛門の力は抜けている

これが排便にベストの状態です。

 

このバランスが崩れたり力が入りすぎたり、抜けすぎたりしてるのが機能性便排出障害です。

機能性便排出障害はやっぱり筋肉の動きの異常やで。

ガンコちゃん

これはどんな検査するんですか?

 

べんぴ先生

具体的には肛門内圧検査バルーンを使った検査をやるんや。これはちょっと専門的な検査になってくるな。肛門に専用のカテーテルを入れたり、バルーンを入れたりするんや。治療としては腹筋を鍛えたりするのはもちろんとして、「バイオフィードバック療法」というのがある。

 

ガンコちゃん

バイオフィードバック療法・・・ なんかかっこいい響きですね。

 

べんぴ先生

かっこいいし、しかも骨盤底筋協調運動障害に限っていえば、効果は高い。腹筋の動きを観察しながら肛門にも細い管を入れて肛門の動きもチェックするんや。筋肉の電気信号をモニターに拾える事で、患者さんと医療者が一緒にモニターを見ながら動きを確認できる優れものや。

 

べんぴ先生

いわゆるリハビリの一種と言っていいと思うが、大まかに2つの動きを練習する。1つは肛門を閉める運動や。瞬発力と持久力どっちも鍛えていくんや。2つ目は気張る練習や。この時、腹筋の力は入っているけど肛門の力は抜けているというのがとっても大事なんや。これらを練習していくのがバイオフィードバック療法っていうんやね。

 

便秘全体でいうと少しの人しか効果がないということになってしまうけど、骨盤底筋協調運動障害に限っていえば70%くらいは有効と言われています。

骨盤底筋協調運動障害には70%も効くと言われているで。

 

ガンコちゃん

100%やないんですね。。

 

べんぴ先生

100%の治療というのは医学では存在しないといってええやろな。70%っていうとかなり高いと思ってもらってええよ。

べんぴ先生

ただ、これもどの病院でもやってるという類の治療ではないことが残念や。

 

ガンコちゃん

そうですか。。

 

便排出障害の検査や治療をできる病院が少なすぎるのが難点やで。

 

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ABOUT ME
大北 宗由
大北 宗由
現役の消化器内科医師です。現在愛知国際病院で勤務しております。 便秘・下痢に関する正しい知識を広めるために日々ブログを書いています。 日本消化器病学会専門医・日本総合内科専門医・日本消化器内視鏡学会専門医