泌尿器科の病気やと何となく便秘と関係ある気がしますね。
場所も腸と近いですし。
似ているんやけど泌尿器科の薬で便秘を引き起こしてしまうことは稀ではないよ。
その理由はわかるかい?
色んなところで出てきますねえ。。
ちなみに過活動膀胱は神経が原因のものとそうでないもの、つまり神経因性と特発性に大別されるんや。
膀胱が収縮することで尿がだされるわけやから、この働きを抑えてあげればええっちゅう考え方やね。
女性に関しては抗コリン薬がメインになることが多い。
そして最近よく使われるのがミラベグロン(ベタニス®︎)という薬や。この薬はβ3作動薬に分類されるんやけど、β3は膀胱の筋肉をゆるめる働きがあるから、過敏になった膀胱をだらーんとさせるイメージの薬やね。
このミラベグロンは便秘や口渇感(口が渇く)などが抗コリン薬に比べて少ないのです重宝されているんや。
最近さらにもう1剤ビベグロン(ベオーバ®)という同じような薬が出たようや。
男性に関してはどうなんですか?
前立腺って何か知ってるかい、ガンコちゃん?
前立腺が肥大すると尿は出にくくなるんや。この肥大があるかどうかで治療薬が変わってくるっちゅうことや。
前立腺肥大のある男性はα1遮断薬をまず使うんや。それで改善しなければ抗コリン薬やβ3作動薬、5α還元酵素阻害薬といった薬を一緒に使っていくんや。
この辺りは聞き流してもらっていい。
ただ、過活動膀胱と抗コリン薬は切っても切れない関係というのは理解してくれ!

新しい薬のほうが膀胱にだけなるべく効くように作られてきているんや。
ただ、理想通りには行かへんことが多い。その時は薬剤をそのまま内服して、便秘治療薬を追加するんや。
今日はここまでにしよう。