セレキノンの効果は一体どれくらいあるの??
みなさんこんにちは。べんぴ先生です。
今回はセレキノンという薬について説明しようと思います。
お付き合いくださいね。
youtubeで解説をしています。先にこちらをご覧になってからブログを読むと理解が深まるかと思います。ぜひご覧ください。
セレキノンってどんな薬?
みなさんセレキノンをご存知ですか?結構古いお薬ですが、なかなか使い勝手の良い薬ですよ。
セレキノン
僕は個人的に好きな薬です。
一応、適応は慢性胃炎、IBS(過敏性腸症候群)となっています。
便秘は入ってないやないかと言われそうですが、使っても別に問題ないです。
ちなみにIBSは下痢型、便秘型、混合型とあるのですが、この全てに使えます。
どのタイプのIBSにもセレキノンは使えるんやで。
ズバリセレキノンの特徴を述べます。
胃腸が弱っている時は元気にしてくれて
胃腸が動きすぎている時は穏やかにしてくれる
すごい。すごすぎます。
どんな時でも胃腸に優しいんですなあ
セレキノンの副作用や飲み合わせは?
他の薬との飲み合わせはあんまり考えなくていいです。
腎臓が悪くても使えます。
薬を飲むと30分くらいで効果が出て、数時間で消えます。
どんだけ良いやつなんだよ、君は。
セレキノンはさっと効いてさっといなくなるんやで。
あ、授乳中の方だけはダメですので気をつけてくださいね。
授乳婦さんだけはやめておこうね。
セレキノンはどんなタイプの人が飲むべきか?
具体的にどんな人が飲めば良いか?
IBSの人はもちろん誰でもトライする価値はあります。
ただセレキノン一本でというよりは何かの薬と併用というのが良いと思います。
便秘の場合は便秘治療をすでに行っていて70%は満足しているけどもう一つ、という方にプラスαで使うのが個人的にはオススメです。
あとは何となくお腹が張るとかげっぷが出るとかならセレキノンだけで効果があるかもしれません。
セレキノンは良いやつすぎて効果もマイルドやねんで。性格はめちゃくちゃいいけど結婚はちょっとというタイプかな。笑
セレキノンはどんな風に作用する?
一つ大事なことを。
基本的にはセレキノンは少量なら胃腸を動かし、2倍量なら胃腸を止める方向に働くことは覚えておいてくださいね。
セレキノンは内服する量によって効果が真逆になるんやで!
セレキノンは少量なら胃腸を動かし、2倍量なら胃腸を止める方向に働くんやで!
一応その原理について簡単に触れておきます。
ここから先は興味のある方だけ読んでくださいね。
前置きとして
自律神経には交感神経と副交感神経があるという話は以前にもさせていただいたと思います。
腸に関して言えば交感神経は止める方向に、副交感神経は動かす方向に働きます。
そして交感神経と副交感神経のどちらにも神経のつなぎ目にオピオイド受容体が存在しています。
これについては以下の記事でまとめていますので参考にしてくださいね。

麻薬の場合はこんな感じでしたね。
セレキノンの場合は

こんな感じです。
交感神経の場合はセレキノンとμ受容体(ミューと呼びます)がくっつくとノルアドレナリンという物質が減ってしまい、交感神経の働きが抑えられます。
ということで腸は動くのです。
難しいですね。
副交感神経の場合はセレキノンとμ受容体(ミューと呼びます)がくっつくとアセチルコリンという物質が減ってしまい、副交感神経の働きが抑えられます。
ということで腸は止まるのです。
ややこしいですね。
セレキノンの量が少ない時は主に交感神経に働きかけます。交感神経をストップさせるので腸は動くのです。
セレキノンの量が多い時は主に副交感神経に働きかけます。副交感神経をストップさせるので腸は止まるのです。
本当はもうちょっと複雑ですが、すでに十分複雑ですのでもうやめておきましょ。
覚える必要はないですよ。
全く覚える必要ないです。
覚えておいて欲しいのは
セレキノンは良い感じに胃腸を整えてくれる
それだけで良いです。
セレキノンは良い感じに胃腸を整えてくれるんやで。
少量やったら腸を動かし、2倍量やったら腸を止める方向に働くんやで。
腸を動かす薬というのは実はそこまで多くないので、セレキノンはそういう意味でも重宝します。
他に腸を動かしてくれる有名な薬にはガスモチンや大建中湯という薬があります。
これらについては以下の記事でまとめていますので、参考にしてくださいね。
今日もお疲れ様でした。