今回は「ひどい便秘の治し方」という本を読んだので、ご紹介したいと思います。
松生恒夫先生が2011年に書かれた本です。
まず、全体的にイラストが非常に多く、とっても見やすいですねえ。
この本は便秘の分類や原因となる疾患について詳しく説明した本というよりはむしろ、
便秘を改善するために必要な食事や運動などの生活習慣について詳しく書かれている印象です。
とりわけ食事に関しては、非常に多くのページを割いて書かれていますので、学ぶところが多かったですね。
例えば
FI値とSF値で食物繊維の量をはかる
というページがありました。
FI値というのはファイバーインデックス値のことでエネルギー量(kcal)を食物繊維の量で割った値を指すようです。
なのでFI値が低いということは
低カロリーで食物繊維がたくさんとれる
ということです。
女性の方に多いと思うのですが、どうしてもダイエットをしていると便秘がちになってしまいますよね。
便秘になりたくもないし、痩せたいしっていうジレンマはいつもあるのかな、と思います。
このFI値が低い食べ物を中心にとればダイエットしながら便秘も予防できるというわけです。
次にもう一つのSF値について説明しますね。
SF値は、食物繊維に対して、水溶性がどれくらいの割合で含まれるかを示す数値のことです。
食物繊維は不溶性と水溶性を2:1の割合でとるのがベストで、それに近いものを食べましょうということですね。
この観点で考えると大根やごぼうは良さそうです。
この2つの値から食事を選ぶのも良いと思います。
例えば
みかんなどの果物は水溶性食物繊維が多いのですが今度は逆にFI値も高くなってしまうのでとりすぎ注意です。
つまりみかんなどの果物は、食物繊維がしっかり取れる代わりに糖分が多くてカロリーが高いんですね。
とはいえ、食事において考えるべきは食物繊維だけではないので、そこは注意が必要ですけれども。
食事は本当に奥が深いですね。
僕も含めて周りを見てみると、医者の大半が食事に関して詳しい知識が足りていないと思います。
日々のタスクに加えて食事以外にも勉強することが多すぎて、そこまで手が回っていないんじゃないでしょうかねえ。
僕も一度便秘や下痢によい食事についてどこかでまとめてみるつもりです。
もちろんこの本では食物繊維以外にも、いろんな観点から便秘によい食事の説明をしてくれてあります。
興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
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