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バルコーゼってどんな便秘薬?
こんにちは。
今日はバルコーゼという便秘薬について解説したいと思います。
お付き合いくださいね。
バルコーゼってどんな便秘薬なの?
バルコーゼは膨張性下剤の一つです。
コロネルとかポリフルとか覚えていますか?
忘れてしまった方は以下の記事を参考にしてくださいね。
実はコロネル・ポリフルは厳密に言うと過敏性腸症候群(IBS)に対するお薬なんですね。
それに対してバルコーゼは国内で唯一便秘症に対して使える膨張性下剤なんです。
まあそうは言ってもコロネルやポリフルは便秘症に対しても使うことが多いんですけどね。
バルコーゼは食物繊維にとっても似ているんですね。
簡単に言うと水分を吸収して便のカサを増やしてくれるんです。
この点はコロネルやポリフルに似ているのですが、コロネルやポリフルは下痢の時にも効果を発揮するのに対してバルコーゼは下痢の時には使用しません。
このあたりがコロネル・ポリフルとバルコーゼの違いになっています。
バルコーゼの何が素晴らしいか?
①飲み合わせがいい
②副作用が少ない
③下痢になりにくく自然な排便が得られやすい
①飲み合わせがいい
これはみなさんが思っている以上にとっても重要なことなんです。
というのも、若い人は特に問題にならないことがほとんどなのですが、年をとるにつれて内服する薬の種類がどんどん増えてくるんですね。
他の薬との飲み合わせを考えなくていいというのは実は大事な要素です。
この点で考えるとリンゼスという便秘薬もものすごく使い勝手が良い薬なんですね。
それに対して同じような薬であるコロネル・ポリフルは少し使いづらくなっています。
この点ではバルコーゼに軍配が上がりそうです。
②副作用が少ない
副作用が少ないというのもバルコーゼのメリットの一つです。
副作用がとにかく少ないんですよね。
食物繊維を取りすぎるとお腹が張る人がいるように、バルコーゼを飲むと同じようにお腹が張ってしまう人がいるんですね。
逆に言うと副作用はそのくらいです。
良いですよね?
③下痢になりにくく自然な排便が得られやすい
バルコーゼのイメージは
食物繊維を改良して薬にしたもの。
必要以上に腸管を刺激しないので下痢になりにくいんですね。
自然な排便に近づけるのは最大のメリットかもしれませんね。
バルコーゼを使うときの注意点は?
①飲みにくい
②内服するときに一緒にコップ1杯以上の水を飲む必要がある。
③数日間は連続で使用する必要がある
④お腹の手術歴があったり、腸閉塞になりそうな人にはなるべく使わない。
①飲みにくい
バルコーゼは顆粒製剤なのですが、水と一緒に飲むときに口の中でゼラチンのようになり、張り付いて気持ちが悪くなることが多いです。
オブラートを別途購入して包んで飲んで頂いたり、かかりつけの薬局で相談してもらったりする必要があります。
②内服するときに一緒にコップ1杯以上の水を飲む必要がある
バルコーゼは一緒に飲んだ水と一緒にコロイドになって体積を増やします。
なので、内服するときにコップ1杯以上の水と一緒に飲む必要があるんですね。
これを短所ととるかどうかは皆さん次第です。
③数日間は連続で使用する必要がある
バルコーゼは飲んだその日に効果が出るような薬ではありません。
最低でも数日は飲み続けないと効果がでないと言われています。
効果がマイルドなんですね。
センノシドや大黄甘草湯のように飲んだら次の日の朝に出る、というような薬ではありませんが、その分なんとなく僕には愛おしく思えます。
まあ言ってしまえばFXと積立の投資信託です。
もちろんFXがセンノシドで投資信託がバルコーゼですよ。
④お腹の手術歴があったり、腸閉塞になりそうな人にはなるべく使わない。
これはコロネル・ポリフルも同じですが、便の量が増えるので、腸が細くなったり大腸ガンがあったりする人には使うべきではありません。
考えたらわかると思うのですが、詰まってしまいますよね?
つまり腸閉塞になってしまうリスクがあるんですね。
どんな人にバルコーゼを使うと効果がある?
①食物繊維の摂取量が少なさそうな若い女性
②便秘で痔がひどい人
こんな感じでいかがでしょうか?
これは医者一人一人に考え方があるので正しいかどうかはわからないですけどね。
①食物繊維の摂取量が少なさそうな若い女性
僕としては、とにかく若い女性には刺激性下剤に頼って欲しくないわけなんですよ。
本当に多いんですよね。
薬局で購入したり、怪しいお茶に手を出したりする若い女性が。
おそらくほとんど刺激性下剤ですからね。
それに比べてバルコーゼの体に優しいこと。
特に若い女性はダイエットなどで食生活が乱れていることが多いのでバルコーゼは効果的だと思います。
②便秘で痔がひどい人
痔がひどい人にとっては排便というのは苦痛以外何者でもありません。
僕もたまに切れ痔になるのですが、あれめちゃくちゃ痛いですよね。
うんちも引っ込んでしまいます。
こんな人には痔の座薬もいいんですが、バルコーゼも効果的です。
便を柔らかくしてくれるんですが、下痢にはなりにくいんですね。
まとめ
今日はバルコーゼについて解説させていただきました。
いかがでしたか?
バルコーゼは1g6円です。1日では12円から48円くらいですね。
3割負担だと1日4円から14円くらいですね。
薬の面白いところは高い薬が良い薬とは限らないところです。
皆さんの財布にも優しいバルコーゼ。
今日は以上です。
お疲れ様でした。
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