Contents
下痢が続くのは食事が原因だった!?
こんにちは、べんぴ先生です。
今日は下痢と食事の関係について解説していきます。
食事が下痢の原因になっている場合は、食事をやめることが治療になります。
病院にかかる必要がないですし、無料でできる治療です。
いつもどんな食事を取っているか思い出しながら、該当する食べ物がないかどうか確認しながら読み進めてくださいね。
それではお付き合いください。
「下痢が続く」の定義は?
・4週間以上下痢が続くと慢性下痢
・4週間以内の下痢は急性下痢
慢性下痢の原因は本当に多岐に渡るので、専門医でも原因を突き止めることは難しいのです。
慢性下痢の原因については以下の記事にまとめていますので参考にしてくださいね。
今日は慢性下痢、つまり4週間以上続く下痢と食事の関係についてお話ししますね。
食事が原因で下痢が続くことはありうる??
まずは下痢を引き起こす食事(成分)をリストにしてみました。
もちろん細かいことを言い出したらキリがないのですが、今日は有名なものを紹介します。
1高FODMAP食
2食品添加物
3乳製品
4カフェインを多く含むもの
5甘草を多く含むもの
6ヒスタミンやセロトニンを多く含む食事
下痢を引き起こす食事(成分)を一つ一つ見ていこう
①高FODMAP食
FODMAPはフォドマップと読みます。
聞きなれないかもしれませんが、最近低FODMAP療法と呼ばれる食事療法が注目されています。
これについては以前説明しました。
SIBOやIBSは食事と密接な関わりがあるんですね。
FODMAPやSIBOについては以下の記事を参考にしてくださいね。
下痢の原因を考える上で、SIBOやIBSという言葉は避けて通れへんで。
②食品添加物
食品添加物にはキシリトールやソルビトールなどがあります。
ちなみにキシリトールやソルビトールも高FODMAP食の一つなので厳密に言えば①に分類されます。
その他にはオレストラなんて物質もありますね。
オレストラ
ご存知ですか?
某ポテトチップスに含まれるということで一時期話題になりました。
まだ含まれているのかなあ?
僕はポテトチップスを食べないので確認していません。すみません。
オレストラは国によっては使用を中止している国もあります。
ちなみにオレストラは人口代替油脂と呼ばれるもので、人間の腸ではなかなか吸収することができません。
そのため便からそのまま出るため下痢になるんですね。
まあ、どう考えても体にはよくないですよね。。。
ちなみにポテトチップスにはアクリルアミドと呼ばれる物質が含まれるのでやめたほうが良いですよ。
アクリルアミドは発がん性があると疑われている物質です。
現状では食品安全委員会によると
アクリルアミドに発がん性が確実にあるというよりは、可能性が否定できない
という見解です。
疑われている以上やめたほうが良いですよねえ。
もちろん食品安全委員会でもできる限りアクリルアミドを摂取しないように勧めています。
別にポテチを食べなくても全然生活できますしね。
ポテチは美味しい。美味しいけれどもあんまり食べへん方がいいで。
③乳製品
牛乳を飲んだら下痢になってしまう人って周りにいらっしゃらないですか?
これは乳糖不耐症と呼ばれるものの可能性が高いです。
大人の乳糖不耐症の場合は下痢になるよりはむしろお腹が張ったり痛くなるほうが多いと言われ、下痢は比較的稀と言われていますが、そうは言っても下痢の原因になっている可能性はあります。
ちなみにチーズやヨーグルトは牛乳に比べて乳糖は少ないと言われているので、症状は出にくい可能性があります。
ただ、もちろん食べる量が多くなると下痢になる可能性はあります。
乳糖不耐症については以下の記事を参考にしてくださいね。
④カフェインを多く含むもの
カフェインは覚醒作用や利尿作用があることで有名ですね。
コーヒーなどに含まれることが多いです。
カフェインも取りすぎると下痢を引き起こすのです!!
これは意外と知られていません。
カフェインも取りすぎには注意が必要なんやで。
ちなみにコーヒーを飲む時のことを思い出して欲しいのですが、
ホットコーヒーって何倍も飲めますか?
アイスコーヒーのほうが飲みやすくないですか?
つまり何が言いたいかというと、
アイスコーヒーは飲みやすいので、結果的にたくさんの量を飲んでしまう。
つまりカフェインを取りすぎてしまう可能性があるんですね。
心当たりのある方はコーヒーの過剰摂取を控えていただくと、下痢が止まる可能性があります。
特にアイスコーヒーは飲みすぎる傾向にあるから注意が必要なんやで。
ちなみにカフェインが多く含まれる飲み物、食べ物は以下の通りです。
コーヒー
ココア
コーラ
烏龍茶・緑茶
栄養ドリンク
チョコレート
⑤甘草を多く含むもの
甘草(かんぞう)については当ブログでも何度も出ていますが、主に漢方薬に含まれるものですね。
漢方薬以外に、食事にも甘草が多く含まれていることがありますので注意が必要です。
甘草を取りすぎると下痢になります。
しかし、もっと怖いことが起こる可能性があるんですね。
それは低カリウム血症です。
甘草にはグリチルリチンと呼ばれる物質が含まれていて、腎臓に働きかけてナトリウムを吸収してカリウムをおしっこに出させるんですね。
体内のカリウムが少なくなると筋肉がうまく動かなくなります。
脱力するだけならいいのですが、心臓の筋肉も動きが鈍くなって不整脈を引き起こしてしまうんですね。
これで死んでしまうこともあるんです。
怖い怖い。
カリウムが少なくなると筋肉がうまく動かなくなるんやで。
①味噌・醤油
②漬物
③佃煮
④冷菓
これらが甘草を多く含むとされていて、その他にはスナック菓子やドレッシングなどにも含まれるとされています。
ただ、食事のみで甘草を過剰に摂取することはかなり難しい
と言われています。
つまりよっぽど極端な取り方さえしなければ、食事だけでは下痢や低カリウム血症などを引き起こすほど甘草を摂取することは難しい
ということです。
食事だけで低カリウム血症になることはごく稀やで。
じゃあどんな時に問題になるか?
勘の良い人ならお分かりかと思いますが・・・
そうですね。漢方薬など甘草成分を多く含む薬をずっと内服している人が、甘草を多く含む食事を取り続けると下痢や低カリウム血症などの副作用を引き起こしてしまうんですね。
合わせ技一本ということです。
合わせ技一本という考えは医学てはものすごく大事なんやで。
甘草は漢方薬以外でも
総合感冒薬
胃腸薬
栄養剤
口中清涼剤
などに含まれています。
これらはすべて薬局で買うことができるものなんですね。
なので極端なことをしなければ食事を気をつけるよりもむしろ漢方薬などの薬品に気をつけたほうが効果が高いということになります。
薬剤性下痢については以下の記事を参考にしてくださいね。
やっぱり薬と下痢は切っても切れない関係なんやで。
6ヒスタミンやセロトニンを含む食事
これが最後です。
ヒスタミンやセロトニンという言葉はお聞きになったことがあるかもしれませんね。
特にセロトニンは腸の運動とものすごく深い関係があるんですね。
ヒスタミンは魚の干物や鮮度が落ちたサバなどの魚にたくさん含まれているので、注意が必要なんですね。
あとはセロトニンですね。
セロトニンをたくさん含んでいる食べ物にも注意が必要です。
例えばバナナやキウイなどの果物が代表例です。
これらを食べてお腹を下してしまうという人はセロトニンやヒスタミンに過剰に反応する体質の可能性があるんですね。
まとめ
今日は下痢の原因となりうる食事について解説しました。
食事が原因で下痢になっている場合は、その食事を避けることで下痢が治ります。
無料でできる治療ですし、病院に行く必要もありません。
病院にかかる前にまず一度ご自身の食事を見直してみることをオススメします。
今日は以上です。
お疲れ様でした。