みなさんこんにちは。
モビコールが発売されてからしばらく経ちましたので、少し振り返ってみたいと思います。
モビコールについてご存じない方は以下の記事を参考にしてくださいね。
モビコールの良いところ
モビコール。
僕はかなり重宝しています。
今のところ2週間分しか処方できないという足かせがありますが、それでも結構処方しています。(もうちょっとでこの足かせは取れるはずです。1年経つと取れます。)
まず何よりも副作用が少ない。
他の便秘薬であるリンゼスやグーフィスでは腹痛や下痢を訴える患者さんが多い一方で、モビコールでこれらの副作用が出現した患者さんは今のところ経験していません。
モビコールは腹痛や下痢などの副作用が少ない印象!
患者さんの感想をお聞きしていても、なかなか良さそうです。
「2週間ごとに来院してもよいからモビコールを処方してほしい!」
という患者さんも何人か経験しました。
もちろんMAX量である6包を内服してもうんともすんとも言わない患者さんもいらっしゃるのは事実です。
このあたりはいつも申し上げていますように、便秘薬は体との相性がありますので使ってみないと何とも言えないところです。(他のどの薬でも言えることかもしれませんが)
個人的には良い感触を得ています。
これで2週間処方の足かせが取れればもう少し積極的に処方していきたいと思います。
2週間処方の足かせが取れればもっと使われても良い薬だと思います。
モビコールの欠点
①めんどくさい
②少し値段が高い
まずは①から。
モビコールは毎回水に溶かせて飲む必要があるんですよ。
つまりめんどくさいんですね。
これが最大の欠点です。
つい先日も在宅診療の患者さんでモビコールを断念された方がいらっしゃいました。
在宅診療は基本的に2週間に一度訪問診療しますので、モビコールは今でも良い適応になります。(何度も言いますがモビコールには現在2週間処方の縛りがありますので)
ご本人がある程度元気でご自身で水に溶かせて飲むことができる場合や、ご家族が熱心で毎回溶かせてくれる場合は良い適応となるのですが、その場合でもなかなか継続することは難しいようです。
もちろん健康な方で、水に溶かす作業が全く苦にならない人には関係のない話ですが。
②の金額に関して計算してみましょう。
1包84円ですので
2包だと168円ですね。
これを1ヶ月続けると5040円。
3割負担だと1500円くらいですね。これに消費税。
MAX量は6包ですので、これの3倍になりますので4500円に消費税。
これを安いと捉えるか高いと捉えるか。
他の便秘新薬のリンゼスやグーフィスなんかもだいたい同じくらいの値段になりますね。
しかし今最も処方されている便秘薬である酸化マグネシウムと比べると高いと言わざるをえません。
330mg1錠で5.6円
1日3回内服したとしても16.8円。
1ヶ月で500円くらい。
3割負担だとだいたい150円くらいになります。
酸化マグネシウムは圧倒的に安いんやで。
結論
個人的にはすごく良い薬だと思います。
ただ、やはり毎回水に溶かせて飲むというのがネックになりますね。
もちろんそれをどう捉えるかは皆さん次第ですが。
あとは早く2週間縛りが取れると良いですね。
モビコール以外にもたくさんの便秘薬があります。以下の記事でまとめていますので索引代わりに使用していただけると幸いです。
今日は以上です。
お疲れ様でした。