お腹が張る原因はまさかの○○だった!?
皆さんこんにちは。
今日は面白い文献があったのでご紹介したいと思います。
ブログで何度かお腹の張りについては解説してきました。
そしてお腹の張りの原因を突き止めること、そして治療することは共に一筋縄ではいかないということをお伝えしてきました。
もちろん簡単に諦めるのではなく、やるべきことがたくさんあるということも解説してきました。
お腹の張りの原因や治療については以下の記事を参考にしていただけると幸いです。
そしてSIBO(シーボ)という病態も注目されているんでしたね。
今回は今まで注目されていなかった、食事中に含まれるある成分がお腹の張りの原因になっているのではないか?
という話になります。
お腹の張りの原因となる成分は?
塩がお腹の張りの原因になっている可能性があるんやで!
ちなみに今回の元ネタの論文はこれです。
Effects of the DASH Diet and Sodium Intake on Bloating: Results From the DASH-Sodium Trial.
まず背景として理解して頂きたいのは、お腹の張りに悩んでいるのは日本人だけではないということです。
参加者400人近くのうち、始めの時点で36.7%の人がお腹の張りで悩んでいるとのことでした。
少し多すぎる印象もありますが、日本人だとどうでしょうか?
もう少し少ない印象がありますが、まあこんなものとしておきましょう。
参加者をまずは繊維成分が多く含まれるDASH食というものを食べる群と繊維成分の少ない欧米食を食べる群に分けます。
そして2つのグループに分けられた人たちが
塩分が少ない、中くらい、多いの3つの食事を1ヶ月間ランダムに割り付けられて食べるわけです。
この「ランダムに」というのは因果関係を証明する上で大事なことなんですが、塩分の多さはいくらランダムに行っても味でわかってしまうのが難しいところかなあ、と僕は思います。
そして結果としては
高繊維食も高塩分食もお腹の張りを強めるリスクがあるということでした。
ちなみに高繊維食は1.4倍程度お腹の張りのリスクを高め、高塩分食は1.3倍程度お腹の張りのリスクを高めたという結論です。
食物繊維の多すぎる食事も塩分の多い食事も、お腹の張りを悪化させてしまう可能性がある!
お腹の張りを治すには食事が大事
いつも申し上げてますように、お腹の張りを治すことは簡単なことではありません。
ただ、軽減することはほとんどの場合可能です。
その際大事になってくることは規則正しい食事をするということです。
良質な食事・運動・睡眠のどれが欠けてもお腹の張りは改善しません。
特に食事は大事と言わざるをえません。
今回のデータも合わせて考えると試してみる食事療法としては以下のものがありそうです。
低FODMAP療法
乳製品を控える
小麦を控える
減塩食
他にもいろんな食事療法があるとは思いますが、一つだけはっきりしていることは
「食事療法はやってみないと効果があるかどうかはわからない」
ということです。
やってみて効果があれば除去した食事が原因の可能性が高いですし、逆も然りというわけです。
今回の減塩ということに関しては、そもそもが体に良い食事なので試してみる価値はあると言えそうです。
今日は以上です。
お疲れ様でした。