ブログ

情報のソースを明記することについて

みなさんこんにちは。

最近色々な出来事が立て続けに起き、なかなかブログが更新できておりませんでした。

 

子供がインフルエンザになり、痙攣を起こしてしまったのです。

 

いや〜やっぱり痙攣は怖いですね。

医療者であっても我が子のことになると一瞬気が動転してしまいました。

痙攣している我が子に向かって「しっかりしろ!!」と叫ぶなんて・・・

 

幸い事なきを得ましたが、もし脳症になっていたらと考えると・・・ぞっとしますね。

 

 

そういえば以前タミフルによる脳症がどうだとかこうだとかあった気がしますが、今は関係ない可能性が高いとされていますよね。

タミフルを飲んでいなくてもインフルエンザなどのウイルスでは脳症になったり痙攣を起こしたりするのです。

人は薬を飲んだ後に何か体に不具合が起こったら、すぐに「薬が原因だ。」と考えてしまうんですね。

まあこれは、生きていく中で身につけたある種の能力かもしれませんが、本来なら薬を飲んだ人でそのような症状の発生した数と薬を飲んでいないのに症状の発生した数をきっちりと比べなければ、本当に薬が原因かどうかはわからないんですね。そして薬を飲んだ人で症状が発生した数の方が有意に多ければ、じゃあ薬が原因だねとなるわけです。

 

(もっと正確に言えば薬を飲んだ人たちをタイムマシーンに乗せて過去に帰って、薬を飲まなかった場合と比べる必要があります。しかしこれは現実的には難しいというか、現時点ではタイムマシーンがないため不可能なので、上記のような方法を仕方なくとるわけです。)

 

こういう所をきっちりと議論するのが統計学です。

 

 

そしてタミフルを飲んだ効果と言えば、一日治るのが早まるくらいということも知られています。

自分としてはたった一日しか早まらないのであれば飲む必要がないと考えますが、(健康な人の場合は)この辺りは人によって考えが分かれるところではあります。

 

ふらふらの状態で混雑した外来に受診して、順番待ちを1時間(あるいはもっと)した挙句、インフルエンザ迅速キットの感度も60%(コイントスに毛が生えた程度)しかないということを考えると家で無理矢理にでもご飯を食べて、しっかり眠った方が良いと個人的には考えますが。

 

まあ会社が診断書を書いてもらってこいだの、言ってくるなら仕方なく受診するかもしれませんが、そもそもなんで診断書が必要かもよくわかりません。

体調が悪いので休みますで良いと思いますけれども。

もしも「インフルエンザだったら熱が下がった後も数日感染力があって仕事に復帰されたら周囲に感染して困るから病院に受診して診断書をもらってこい。きっちり休みをとって万全の状態で出てきてほしいから。」ということなら納得しますけれども、そこまで考えてのことなんでしょうか?

 

 

取り留めのない稚拙な文章になってしまいました。すみません。

最近ブログをあまり更新していなかったので、文章の書き方を忘れてしまったようです。

 

ところで、これまで1年間以上ブログを書いて来て少し反省することがあったので、これについて少し書いてみたいと思います。

当ブログでは参照している元の論文についてあまり書いて来ませんでした。

なるべく英語論文を調べて、そこから現時点でわかっている正確な情報を書いて来たつもりではありますが、どの論文を参照したのかについてあまり書いて来なかったという事です。

 

最近、神戸大学の感染症科の岩田先生の著書を拝読していたのですが、「全ての情報ソースの出所を明記すべき」と書いてありました。

 

つまり、読み手のレベルに関係なく全ての情報ソースを明確にする。その元の文献を実際に読むかどうかは読み手次第ということです。

 

「そんなのどうせ英語だし、読まないよ〜」

という意見もあるかもしれませんが、自分としてはやはり全ての情報の出どころをはっきり書いておくべきであったと反省しました。

そうでなければ科学的妥当性も失われてしまうと思います。

 

読んでくださっている方々を見下していた訳では断じてありませんが、「どうせ英語だと読まないだろうな。」という思いが自分の根底にあったのかもしれません。

 

実際に皆さんが元の論文を見る見ないは皆さんにお任せするとして、今後はしっかりと元論文を明記していきたいと思います。

今まですみませんでした。

 

ちなみに岩田先生の本はこちらです。

色々な健康本について岩田先生と医療ジャーナリストの岩永氏が対談形式で議論されています。

キャッチーな題名になっていますが、その議論は非常に興味深いものがあります。

医者の自分としても非常に勉強になりましたし、非医療者であってもすんなりと理解できる内容になっているはずです。

 

最近健康本を何冊か読んで見たのですが、「絶対○○が体に良い」とか「○○を食べればガンが消える」なんてものはとてもセンセーショナルですが、科学って本来もっと地味なものなんですよね。

特に「絶対」なんて言葉を使っている人は信じられません。

科学では「今のところ○○は体に良い可能性が結構高いよね。でも将来はわかんないよね。変わっちゃうかもしれないよね、また新しい論文が出れば。」くらいしかほとんどの場合言えない訳です。

この辺りは統計学を少しかじっていないとわからないのですが、科学では「確実」なんて言葉はなかなか言えないんですね。

 

 

そういえば岩田健太郎先生は最近youtubeを始められ、新型コロナウイルスに関する有益な情報を発信されていますので、そちらも参考にされると良いかと思います。

巷には色々な情報が飛び交っていますので、どれが真実かを判断することは非医療者にとっては難しいと考えますが、不安な方はこちらを参考にしてもらえれば良いと思います。

 

今日は以上です。

 

 

ABOUT ME
大北 宗由
大北 宗由
現役の消化器内科医師です。現在愛知国際病院で勤務しております。 便秘・下痢に関する正しい知識を広めるために日々ブログを書いています。 日本消化器病学会専門医・日本総合内科専門医・日本消化器内視鏡学会専門医